けふの日記
2002年9月28日あのひとの全部の時間でなくてもちろんよいから一時だけは吾にだけ全ての神経が集中す瞬間が欲しいと願つてしまつたけふ
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浮ひてゐるやうだ
気持ちの落ちつき場所が見つからず不安定なのだ
此れは全くいつものやうではなく
見えれば指針も目標も充足も得られるのだと思ふ
-悩んでよいが迷うてはいかぬ-と誰かが言ふ
吾は櫂もなく漂つてゐる
必需品を買ひ足しにコンビニのやうな小型小売店に行く
なぜかいつも寒々しく感ずるのは潔癖なまでの隙のない陳列棚と蛍光灯のせゐか
それにしてもこの系統の店はなぜいつもインド系が営んでゐるのだらふ
(相互扶助組織だとはわかつてゐるが。そしてバングラディシュかパキスタン、スリカンカかもしれぬ)
週末の夜は若者の独壇場
あの頃は夜遊びなど恋しい人がゐるのでなければ豪とも楽しくないと思つてゐた
夜の街は淋しさを癒してくれるやうでゐて そのくせふと振り返ればすぐそこまで孤独が迫つて来てゐた
今はどんな夜も温かく柔らかくそれでゐて頼りなく心細い
今身体が欲してゐるものを聞く レバ刺しでなくクリィムシューを籠に入れた(ごめんなさひ)
を茶を淹れいつもの皿を出してふと手が止まる
とつてをきのベルナルドォの薔薇柄の皿に盛る うむ此方のはうがずつと気持ちが浮き立つ
此方のクリィムはやはり美味
クロヰッサン売り場で聞こえてくる仏語に唐突に仏語圏で暮らしたくなつてしまつた
あんなに望んでこの国に帰つて来たのに 何世紀も変はらぬであらふ其の空気に囲まれた途端
叫び出したい倦んだやうな気持ちが襲つて来たのに我ながらびつくりしてゐた
心はまう日本に置いてきてしまつた
住宅街の夜がすきだ 秩序立つて団欒と安心がある
田舎の夜はかぐはしいが容赦のない寂寥が苦手
文を読むのがすきだ 読みたいから書くのかもしれぬ
男でも女でもただ依存系は好まぬのだ
ユーモアを忘れてゐると自分でも思ふ 取り戻したい 好きなのは余裕のあるココロ
それでも果てもない幸福に笑顔でゐるのを感じてゐてほしいと願ふ
あのひとはどんな時に傷ついたと感ずるのだらふ
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けんかするような関係なんて一度もなかったから
ちょっとした憎しみのカケラがものすごく恐ろしいものに思えてくる
いっそどう思われててもいいと思えるぐらいの潔さがあればよかったのに (微笑)
それでもまた思い出す度泣いてしまうのではないかという言葉をくれた
ありがとう。。。強くなれます(ノω・、)
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