電話ごしの
2003年3月24日「聞こえる?」
私のしゃべり方は 「え」にイントネーションの関西アクセント。
「うん ただいま」
ああ
吐息が
漏れそう。。
第一声が届いた それだけで
私はもう今すべてが充たされた と 思う。心から。
嬉しさや安心や今までの淋しさや悲しさやすべていろんなものがその瞬間に一気に駆け巡って
改めて。
または 何度も繰り返された儀式みたいに当然のように
この人のことをどんなに好きかってこと自覚する
深く深く 想い知る
こんな感動が怖くて
いつか 傍にいるのがあたりまえになった時には
声を聞いたくらいで こんなにも胸を締め付けられなくなるんだろうか
ゼイタクに慣れて なんとも思わなくなるのかな
どうしよう そんなのいやだ。。
そんな心配までしてしまって。
「逢えるといいね がんばる」
できるだけ軽く 必要以上の重さを込めずに言うのに
彼は
間をおいて
「逢いたいね」 と
その声で言ってくれるだけで
逢えない悲しさもさびしさも吹き飛ぶ気がする
狂おしくなり
時がとまる
代わって
泣きたいような 笑いたいような
甘くしめつけられる 時 が流れる
詰めていた息を吐く。
ここにあったんだ。 辿り着いた。
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